ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア 王道の世界遺産 ポートアーサー4

ポートアーサー流刑所跡に来る前に、実はほかの地域の流刑地にも立ち寄ったことがありました。


1つは、パース郊外にある、フリーマントル刑務所
こちらはわりと最近まで使っていたので新しいようですが、完全に刑務所の建物内の見学コース。
昼間でもなんとなく薄暗い刑務所内は、そのまま映画のセットに使えそうなくらいです。


もうひとつは、ポートアーサーに来る直前、ランチタイム前にリッチモンドという風光明媚な田舎町ですが、ここにはポートアーサーよりも5年前にできたリッチモンド監獄跡がりあります。
文字通り、「牢屋」や、光の届かない独居房が構えていて「さすが牢屋」を子供たちも体験。


さぞその拡大版がポートアーサーで見れるものと胸に期待を乗せて、さあいざ観光へ。

 

その矢先の、昨日の写真。

とにかく広い、を通り越しての、第一印象は
「ここは中世の貴族の庭園か?」
でした。


なんせ、お城のような城壁跡(実はこれは刑務所跡ですが)の前には、野球グランドの広さはある、芝生の緑が鮮やかな庭園が広がっています。ここでは野球はしませんが、ずっとクルマに閉じ込められていた子供たちは、ここぞとばかり、芝生の端っこまで走り出す始末。

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(ほかの子供たちも同様。欧米の家族連れで、親も安心しているのか、幼児たちを放し飼い。数十メートル先まで歩き出してもまったく心配ないほど)

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それにしても、広さも驚きでしたが、同時に驚いたのが「手の行き届いていること」。
冒頭、貴族の庭園か、と驚いたと感じたのはまさにこれ。
周りはそれなりに木々に覆われているので、緑豊かな自然環境ですが、枯葉がまったく落ちていない(もちろん人間が捨てるごみも)芝生だけではありません。歩道も舗装はあえてされてませんが、それでも土もキチンとむき出しになりすぎない程度に固められ、合間にベンチがあったり。


また、この後にも紹介する、流刑地跡に残った建物についてもとってもきれいに保存されている。
レンガの壁も多いんですが、「誰かが磨いているんじゃないの?」
と思えるくらい、ほこりや傷跡がありません。
世界遺産に指定されると、現存を維持し続けないといけない決まりがあるのは良くわかるのですが、よっぽどの台風でも来ない限り、まったく心配ないと思われるこのロケーション!


近くに宿泊施設があるようです(チケットが2日間有効)が、もし毎日この景色を拝めるんだったら本当に貴族の気分に浸れるかもしれません。


記事・写真:2017年3月28日