何度かこのブログにも登場してくれたレンタカー。
広い国土を自由に旅するには旅行者にとってはレンタカーは必須です。
また、レンタカー会社も、各国の旅行者へいろんなサービス(わがままな旅人へのサービスともいう('_'))を提供しないと利用してくれませんので、知恵比べですね。
日本人は理不尽な要求はしないようですが。
レンタカーを返す時に、一つのエピソードがありました。
2011年にオーストラリア旅行に行ったときのことです。
行き先としては、南オーストラリアの州都アデレードに空路で入り、その後レンタカーで東へ向かい、ビクトリア州の州都メルボルンまで利用するというものでした。
(わざわざ州の名前を出したのは、後で種明かしです)
レンタカーを借りたのはアデレード。
普通は借りた場所で返すのが一般的ですが、メルボルンまで行ってわざわざ戻ることなんてできないので、メルボルンで返す「乗り捨て」サービスを利用しました。
この時にお世話になったのはハーツです。(色々とお世話になりました)
レンタカーの借りる計算は1日24時間です。
アデレードをを出るときに借りたのが朝の9時でしたので、返却も24時間後の朝9時までに返さなければなりません。
時間の余裕はもっていたので、時間内に返却することは全然慌てませんでしたが、慌てたのは別のところでした。
メルボルンのハイウェイにはシティに近くなるとシティーリンクと呼ばれる有料区間があります。
このことは事前に調べていたので知ってましたが、郊外からシティに戻ってくると、いったいどこまでは無料のハイウェイで、どこからが有料になるのか表記もないので、まったくわかりません。
もしメルボルンでレンタカーを借りるのであれば事細かに説明もあっただろうし、事前の申請もできるそうですが、アデレードで借りたこと、メルボルンまで行くと伝えてましたが、有料区間を通らずに行く方法もあることから、アデレードのハーツの営業所での説明は一切なく、
「それではいってらっしゃい、Have a goog trip!」とかなんとか言われてとっとと追い出されてしまいました。
それでも、シティーリンクの有料区間に入ってもなんとかなってしまうことも1つの問題です。
有料区間直前に日本の有料道路のようなゲートがあれば気が付きますが、それもない。
有料道路に入りたくなければ、ハイウェイから出口があればおりますが、出口もない。
そんなわけで有料道路を突っ走ってしまいました(この顛末は後日また)。
メルボルンの営業所でこの顛末をお話し、通ってしまったので支払いをどうするか相談したところ、シドニーに行けとかなんとか言っていたので、頭の中が「???」
全く意味不明です。こちらは支払いだけしたいのに。
あ、質問に答えてくれた整備士さん、忙しいですよね。営業所の受付に方に変わります。
受付の方も暇ではないでしたが、かなりゆっくり話してくれたので、状況がようやくっわかりました。
支払いの元となるのは、借りたレンタカーがどこの「州」で登録されたかに依る。
利用した場所での支払いではなくて、登録されたクルマの所在地の州での支払いになるそうです。
今まで全く気にしませんでしたが、そういえばレンタカーのナンバーがニューサウスウエールズ(NSW)州のものだったような気がしたなあ。
ということは、元々はニューサウスウエールズ(たぶん、州都シドニーでしょう)州で誰かが借りて、流れ流れてアデレードまで来たのを我が家が借りてメルボルンまで戻ってきたんですね。
さて、メルボルンからこの車はどこに行くんだろうなあ。
そう考えながら営業所を後にすると、ちょうどレンタカーを必要としているのか、トラックに積まれてどこかに向うところでした。
レンタカーも、いろんなところを旅してきたんだなあ。
しなくてもいい苦労をしましたが、今となっては苦労したからこそ知ることができた情報です。
さようなら。お世話になったレンタカーのクルマ。
またどこかの都市の営業所で再開することを夢見て。
記事:2011年8月