10時の便がケープジャービスのフェリー乗り場に入ってきました。
「これでやっと乗れる!」
と一言では言えませんが、今から思い返すと、10時の臨時便が無かったら、いったいどうなっていたんだろうと、考えるだけ恐ろしくなります。
一方ではこういう考えもあります。
10時の便が無かったら??
とっととカンガルー島への旅行は諦めて、他の観光地に急行したかもしれません。
今回(2011年)のアデレード~メルボルンのドライブ旅行で、まだまだ行ってないところが盛りだくさん!
きっと「まあ、行きたいところが他にもあるから、なるようになるか。あはは!」
とかなんとか言って、開き直ってどこかに行ってしまったかもしれません。
オーストラリアに2、3日いると、小っちゃいことがだんだん気にならなくなっていくのが不思議です。
但し、シティで観光・散策しているときは別。とっとと移動しないと時間がどんどんなくなっていくのが手に取るようにわかる。
あくまでも、郊外。大自然。アウトバックにいるときの話ですね。
話をフェリーに戻しましょう。
フェリー到着と同時に、クルマでカンガルー島に向かう人は一斉にクルマに駆け寄りました。
クルマで行く人は一旦全員クルマに乗り込むことになっています。
6時の時にあれほど混雑していた駐車場。
今では、すかすか。慌てる必要もなく、全くの余裕。それでも30台はあったかな。
もちろん、カンガルー島住民向けのトラックなども積み込みますから、生活用のクルマもちらほらあります。
フェリーの後ろ、中央付近の開閉口からクルマを乗り入れ、船員の指示に従って所定の位置にクルマを止め、「さあ、船内だ!」
船内に入ると、予想通り、超が10個くらい付くほど空席だらけです。
実際、フェリーがフェリー乗り場を離れてからも、席は写真のようにガラガラ。
臨時便はクルマのためだったのか!
と思うほど、人がいません。さあ、好きなだけ歩き回ってきてもいいよ。子どもたち。
逆に、OKを出すと子供たちはおとなしくなるんだよね。あ、夜も遅いからもう疲れているかな!
フェリーの出発まであと5分。
まだ時間の余裕があるので、船内探検です。
きっと昼間は風に吹かれて、気持ちいいんだろうなあ。
今は夜。寒風吹きすさみ、気温も低下し、肌寒さを通り越し、ダウンを見ていても全身寒気がするほど。
船員が遠くにいますが、乗客は我々(4人のうち2人)だけ。
さあ、寒いから船内に入りましょう。
時間は午後10時。
相変わらずのオーストラリア時間。
定刻に出発しません。やることも特になく(カンガルー島に着いたあとの、道順を調べたりと、やることはやってますよ!)、家族4人で椅子に座っていると、なんとなくフェリーは出航していました。既に7分程度の遅れが出ています。
こちらもオーストラリアらしいというか、メリハリが感じられないんだよなあ。
ただ、はっきり言えるのは、いい加減さのおかげでなんとか当日中にフェリーに乗ることができました。
心は6時のフェリーに乗れなかった段階で「心非ず」でした。
10時のフェリーに乗ると心に決めた途端「何とかなる」。
本当になんとかなってしまうんですね。
あとはカンガルー島にちゃんと着いてね。と祈るだけです。
写真:2011年7月