クレイドルマウンテン絶景を堪能したあと、これ以上登る時間も尽きたので、ひたすら下るだけです。
といっても、帰りは違うルートも用意されています。
登りはダブ湖側をひたすら見れる(実際には見る余裕も見れたかどうかも知らない)側でしたが、下りはその裏手。
裏手といっても、景色は雄大だし、湖もあるし、飽きることはありません。
加えて、途中から水のせせらぎが聞こえてきました。
水の音が聞こえるってことは、段差があるからです。
話はちょっとだけ脱線しますが、一昨年のこのブログで、ケアンズ郊外にある、幻の遺跡、いや庭園、今では観光地として多いに復活した、パネロラパーク。ここには人口で作った庭園内を流れるせせらぎがあります。
庭園内にも滝があって、豪快な音を立てて流れていますが、ちょっと外れた庭園内を流れるせせらぎでは一切音が聞こえてきません。
障害物がないとそれほどまでに水の流れる音がしないのか、と感銘を受けた記憶が蘇ることに。
なお、砂でできた、世界最大の島、フレーザー島にもせせらぎが流れていますが、砂の上を流れているので、こちらも一切の水の音が聞こえてきません。まだ行ったことがないので、いつかは訪れたいところです。
話に戻りますが、そう、水の音。
近くまでくると案の上段差があり、ごうごうと音を立てて水が流れ落ちているので、ほぼ滝だといってよいでしょう。
しかも、驚くことに、水の色は赤(タンニンの色に染まっている)。
それに、上流で誰も洗濯などしていないのに、滝つぼ付近は泡だらけ。
一体どうしたら、こんなに大量の泡が発生するんでしょうか?
これも一種の大自然の驚異ですね。
それに、登り道では一切見ることのなかった、緑豊かなシダ類(=コケ)。
今回、クレイドルマウンテンに来た理由の1つでもあります。
世界有数の大規模なコケ。それも一面に広がっており、これほどきれいに見れるのも世界広しとはいえ、クレイドルマウンテン国立公園ほどの景色は見れないそうです。
ただ、下っていくほど、コケも一気に減少。
木々が低くなり、木々の間から太陽がもれるようになると、日差しが地面に届いてしまうため、コケも見当たらなくなる。
そのうち、コケむした緑は一切、道から消えうせました。
と、ここで、差し込んでくる太陽の向きがなんとなく違うように思えてきて、地図を広げることに。
下った先にダブ湖の湖畔が出てきて、大勢の観光客と合流してもよさそうなものの、45分以上歩いているのにおかしいなあ。
とおもっているうちに、ボードウオークが出現。
その段階でようやく道が完全に間違っていることに気がつきました(遅いよ!)
完全に元来た道に戻っていました。
ありゃりゃ。まあ、でも出発点に戻れば、バスも着ているし、クルマもあり、ダブ湖もすぐだから問題ないし。
全く知らない、遠くの山や尾根に向かっていれば遭難ですが、たくさんの登山客ともすれ違っているから、遭難はまずないな。
それに、もうほとんど下界に下りてしまいました。
その後は、前にも書きましたが、野性のウオンバットに遭遇。
本当は触ってはいけないんでしょうが、ホテルのスタッフも、
「近くで触れたらラッキー」
と言っていたし、他の観光客も触っていたし。。。子供たちも頭をなでなでさせてしまいました。
さあ、スタート地点に戻り、ダブ湖を目指すぞ!
なんといっても、ほぼ観光客が全員訪れる場所ですからね(それに、トイレに行きたい。朝10時から5時間行っていない).。
写真:2017年3月29日