難しい感じを並べてみました!(^^)!
なんだか雰囲気が出ますね。
初めてオーストラリアに行き、2日間くらいは右も左もわからず、地図を持ってうろうろ。
余裕がな仕事もそうですが、目の前の視界の範囲しか見えず、ずっと前方や上空、振り返って後ろの方はどうなのか?なんて見ないですよね。
仕事でぐったりして帰る途中、どうしてもしたばかり見てしまいます。
しかも夜暗い中での帰宅なので、もっと視界が狭まります。
たまに、やれ「スーパームーン」だ、「夜桜」だ!と言ってようやく前方や上を見る始末。
それだけ余裕の無い生活ってどうよ!
と日々流れていきます。
そんな流れを感じつつオーストラリア旅行3日目。
これまた慣れないレンタカーで行ってみたいところに地図とにらめっこしつつ、やっぱり大きく道を間違え、2時間以上ロスした経験はとってもいい思い出に残っていますが、そんな時に限って特にいい思い出が記憶に染み付いたりします。
それはちょうど西オーストラリアの州都パースから、日帰りドライブのつもりでピナクルズに行った帰りでした。
まだまったくオーストラリアの国土の広さをまるで理解していない頃。
道さえわかれば、午後の半日で行って戻って来れると思った、「ピナクルズ」。
実際に、道さえわかれば確かに午後半日で周れるコースですが、往復の途中に、見てみたい、写真を撮りたいポイントがたくさんあって、とてもまっすぐに行って帰って来れません。しかも道を間違える始末。国道1号線を一旦どこかに入って道がそれていくと、とてつもないダート(砂利道)に迷い込み、道路標識もないもないので、最悪のたれ死に! の危険がアウトバックに待ち構えています。
幸い、パース郊外では野垂れ死にになるようなところではありませんが、知らない土地でそんな目に合うのは勘弁ですよね。
とはいっても、最終的に、オーストラリアを一周する国道1号線に出ればなんとかなる、という覚悟があればどうにかなると思っていました。
確かに、国道1号線に戻れば、とりあえず標識はたくさんありますし、国道ですから夜でもそれなりにクルマがびゅんびゅんと・・・あれ、全く走っていない。
東海岸を走る国道1号線は、田舎であっても多少の町(村に近い、タウンという表現がぴったり)があるので、その間をクルマが流れています。
ところが、同じ国道1号線の西海岸は、本当に田舎で、前後数キロ、場所により数10キロ町が無いことが当たり前。それだけに明かりもありません。
たまに明かりがあると間違いなく対向車(だいたいトラックだったりします)。
それも、明かりが他にないため、光を見てから実際にすれ違うのに5分以上掛かったりすことも当たり前です。
そんな光のない、漆黒の暗闇に放り出された私たちのレンタカー。
光を求めて運転席から目を正面から左右、前後に動かしていると、なんだか明かりを感じました。それは前方の上の方です。
あれ、光の筋が見えるのは気のせいかな?
あれってもしかして!
前後クルマが全く来ないし(確認するまでもありません)、ちょっとクルマを路肩に寄せて、休憩がてらにクルマから降りてからの感激の度合いは半端じゃありませんでした。
パースシティで耳にしてましたが、ああ、これだ「ミルキーウエイ」
南半球から見る天の川でした。
星が密集して、川のように筋を作っている。生まれてから天の川の意味を初めて知ったくらいです。
その上、真上から頻繁に流れ落ちる光。流れ星です。
数え切れないほどの流れ星。日本列島でここまで見たことはありませんでした。
太古から、暗闇で生活する動物たちも、この星の明かりを頼りに獲物を取ったり、草を食べたり。アボリジニの人達も星明り、月明かりを頼りに夜道を歩いたんでしょう。
もしかしたら気が付かないまま、パースに到着していたかもしれません。
もしかしたら、1日観光のため、午前中早くから活動して、暗くなる前にパースに戻ってしまったかもしれません。
そうしていたら、満天の星は拝めませんでした。
だからツアーではなく、個人での旅行をお奨めします。
少しくらいはみ出しても大丈夫です。なんとかなります。というよりも、大きな体験を積むことができます。
これもオーストラリアの醍醐味です。