ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ14 伝統家屋

そういえば、きちんと伝統を守り続けてきた、ホバートの家屋について、あまり書いてなかったようですので、改めて。
といいながら、実は民泊したオーナーの室内の写真が、とある事故によりほとんど消えてしまいました。
そこで、わずかに残った、近所の写真を一部取り入れながらになりますので、ご了承ください。


・煙突のある家屋
すでに写真も掲載しましたが、サンタさんが通れるくらいの煙突のある一戸建てが残っています。

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今回お邪魔したのがまだ秋口でしたので、冬支度はまだまだですが、実際に薪をくべて暖まるんだと思います。
その理由として、1階の一番大きなリビングにはエアコンがありませんでした。
メルボルンでは近年エアコンがお目見えしてますが、夏が日本よりも酷暑だからですしね)

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・赤レンガ
すすけているとすべて「赤」に見えてしまいますが、まあレンガといえば赤でしょう。
おそらく100年以上前に積まれたレンガですので、もとは濃い深い赤レンガだったのでは?
(横浜の赤レンガ倉庫を想像してみてくださいね)

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それらが現役で使われてますが、大きな地震や再開発もなく、100年以上も現在の家屋にみんなが住んでいるなんて、素敵ではないですか?
ちなみに、民泊のオーナーの家も1900年代に建てられた銘版がありました。


・残る古い設備
昔の貴族の名残ではないですが、古い設備を堪能、いや、利用させて頂きました。
水洗トイレの水は、上から垂れ下がったひもを引っ張ってこないと、水が流れてきません。
電気はスイッチを入れても電流が弱いのか、とても暗い、暗い。
風呂はバスタブが付いていることはオーストラリアではめったにありません。
しかし、古いからなのか、バスタブ(しかも可動式。中世の貴族が入るような、極小の飛行船のような形)がありました。
湯船に入ることもできます。ただ、お湯がこぼれると洗面所が浸水してしまうので、大量のお湯は入れられません。
ベッドも、細い金属の支柱によってマットレスが支えられています。
(けど、それほど古くはない、少なくとも40年くらいかな?)
最新のベッドのサービスとして、マットレスと敷布団の間に、電気カーペットが敷かれていました。
冬になったらカーペットが大活躍。オーストラリアの朝晩はとことん冷え込むので、これがないと布団にもぐっていてもからだの芯まで冷えてしまいます。


・修理
古い、ガラクタのようないす、机、その他家具類が庭が玄関脇に積まれた家を多く拝見しました。
これって、捨てるんじゃないようですね。捨てるんだったら、とっくになくなっていそうな大物ばかり。
たぶん、気ままに修理して、直したらまた使うんでしょう。
または、他人のもので、修理してあげて、直ったら引き取りにきてもらうのかもしれません。
いずれにしても、見た目40年、50年と年代ものばかり。
鑑定団に出せば、だれか値段をつけてくれるんじゃないかもしれないほどのアンティーク度。
しかし、絶対に売ったり儲けたりしないよね。だって伝統を大事にするんですから。
お金には換えないでしょう。

 

忘れていた日本人の伝統を大事にする生活。いかがでしたか?
われに返って、昔は自分だって!
と心に問い直した人も多いんじゃないでしょうか?

 

写真:2017年3月26日