この秋、日本でスポーツを大いに沸かせたのは、サッカーでも野球でもない。白鵬が休場した大相撲でもない。
ワールドカップラグビーでしょ。
それも、日本チームの大活躍で連日テレビは高視聴率を叩き出してます。
それも、日本のラグビーチームを強力にした、オーストラリア元大代表、エディ・ジョーンズヘッドコーチに多くの焦点が当たっています。
エディ・ジョーンズヘッドコーチの軌跡についてはこちらから。
以前、このブログでも、ワールドカップラグビーについて書きました。
前回は、いかに国を飛び越え、オーストラリア、日本そして南アフリカで活躍できたかについて書きましたが、今回は同じジョーンズのような生き方をしているオーストラリア人でも、やはり今を大事にしていることについて。
以前、オーストラリア人は一般的に先の事よりも今の事が大事
であるかのように書きました。
それは、ある意味日本人(の私)と比較してのことです。
確かに、多くの日本人は、一般的にはかなり賢く、定年後や年金をもらう時期や、はたまた月々いくらあれば老後も困らずに生活していけるかを思い描くのがとても上手だと思います。
だから、せっせと貯金に励み、定年まで「あと○○円貯めないと」「月△△円で生活できない」と計算できてしまいます。
一方、オーストラリアで、このような計算をしているような話を聞いたことがありません。
どちらかというと「人生は短い」「やれることをやってみよう、楽しもう」的な話は聞いたことはありますよね。
では、今の今、さえ楽しければ、短い人生を日々楽しめるからそれでいいかというと、みんながみんなそう思っているわけではありません。
当然、どこの国の国民もいろんな人がおりますよね。
ジョーンズヘッドコーチの今後の人生を見て(新聞記事などの情報でしかわかりませんけど)、先を考えているなあ、というのが見事に感じられました。
例えば、今回、彼は、日本代表をこのワールドカップで辞任し、今年から南アフリカのチームで指揮を執ることが決まっています。
しかし、それも2019年日本で開催される、ラグビーワールドカップに優勝させるまでいかというとそうでもないらしい。
もしかしたら、日本にまた戻ってきて、指揮を執るかもしれないようなことも言っています。
つまり、日本人の先を大事にするのは、もう働けないくらい先を考えての思考です。
一方のオーストラリアの人で先を考えているのは、働ける間、次は何をしようかな?その次は何を達成しようかな?と。今できる延長線で、近未来のことを考えているんだろうと思います。できることを具体的にスキルをどのように高めていくかなど念頭に考えているんだろうと。
同じ「先のこと」を考えているといっても日本とオーストラリアと、ずいぶんと違いますね。
どちらが良いとか悪いとか、そういうことではありませんが、それでも彼らに見習うことがまだまだあるように感じました。