ケアンズからクルマで約1時間半の、内陸部に位置するアサートン高原にあるタザリ湖。
一見すると、クルマで見落としてしまうような、山越えの最中のカーブの途中にあるため、ツアーでないとたどり着けないんじゃない場所じゃないのかな?
多くのカモノハシツアーでは、どこでカモノハシが見れるか、具体的には明かしていない。どの辺りかすらガイドブックに書いていない。
もし書いていたら、ツアーに参加しないで、個人で行く観光客が増えてしまう心配があるからだろう。しかも、夜行性のツアーで見学することが多いみたいなので、わかっててもたどり着けないと思いますね。
ところが、このタザリ湖は、そんなことはお構いなく、朝10時からオープンしている。
よくみるとこのタザリ湖。
カモノハシだけではなく、他のツアーもやっているようです。
正式には
The Australian Platypus Park & Tarzali Lakes Aquaculture Centre
ってかいてあるけど、観光の目玉をみると、
FISHING
CAMPING
と書いてある。
敷地が巨大であれば別に構いません。山を10個も持っているような人はたくさんいるから、ワイナリーと牧場をそれぞれ違う山で持っていてもおかしくないオーストラリア。
しかし、このタザリ湖周辺はなんだかとても狭い地域で、クルマで3分もすれば全容が見れて、ぐるりと一周できてしまう。
こんな狭いところで釣りやキャンプをやったら、音に敏感なカモノハシはどこかに逃げてしまうか、巣穴から出てこないんじゃないかな?
それに、驚いたことに(写真を撮り忘れた)、湖の4分の1がほぼ道路に隣接していて、そのうち半分くらいが、クイーンズランダーと呼ばれる戸建の家が数軒建ってました。センターの建物か何かならわかりますが、どう見ても人が普通に生活している場所にしか見えない。
それに、受付と言われるところは、静かな小さい建物と思いきや、50人は座れる解放感のあるところで、しかも一斉にバーベキューができるようになっている!
一体ここはどうなっているんだろう。
こんな人が沢山いるようなところに、カモノハシがいるはずがない!
ああ、これでまたカモノハシに裏切られるのだろうか。
受付の中年オーストラリア男性がこちらを見ている。
話するしかないね。
「あのー。これからカモノハシをみたいんですが、見れますか?」
そろそろ閉園の時間が近づいているが、オーストラリア時間だ。アバウトに違いない。
きっと多少遅れても問題無いだろうと踏んでいた。
そして、予想通りの回答が返ってきた。
予想外の回答の前に。
「ああ、いいよ。カモノハシは見て行って。今からだと夕方だから見れないかもしれないから、半額でいいよ!」
あ、これは、想定内の回答です。
予想外の回答は次。
「もう餌やりの時間は’終わっちゃったし!」
ええ、カモノハシに餌やり??
カモノハシって、所有者、じゃなくても飼育する人っていたんですか?
それとも、勝手に餌付けしているの?
謎は深まるばかり。
「看板は偽り?」
写真をもう一度見てくださいね。
うそではなさそうだ!
続く。