ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア やっぱり本場のタスマニアデビル

タスマニアにきたら是非みておきたい、一押しの動物といえば、やっぱりタスマニアデビル
名前から「タスマニア」と付いているくらいだから、これを見ずして帰れない!

 

1年前に東京の多摩動物園タスマニアデビルがやってきましたが、この子達も
タスマニアからのもの。

タスマニアデビルに会いにタスマニアに向かう人もいるらしいですから、これはもう必須事項です。
といっても、野生のウオンバットを探しに行くのでなければ必死になる必要もありません。
そこかしこにタスマニアデビルに会える場所はいくらでもあります。
(といっても、レンタカーで行くか、ツアーに参加するか、または知り合いに送り迎えに来てもらうかいずれかになりますが)

そこで、動物園以外でタスマニアデビルが野生に近い形で飼われているところを探します。


といっても探すのは簡単。
ワイルドライフパークを探せば、ほぼ間違いなし。
(いわゆる、放し飼い形式になっていますが、タスマニアデビルに関しては囲いの中に匿われてます)タスマニアの首都ホバートからだったら、約30分のところにあるポロノング ワイルドライフサンクチュアリ
日帰りコースにもなっている世界遺産のポートアーサー刑務所跡までの間にある、
タスマニアンデビル アンズー(UnZoo、Zooの反対だから、飼っていないというニュアンスらしい)。

早々に時間のあるうちに会っておきたかったので、ポートアーサーに行く途中で行くことに。
といっても、ホバート近郊の古い街、リッチモンド(Richmond)経由でポートアーサーに向かったため、昼時どころか、ランチタイムもとっくに過ぎた、午後2時過ぎの到着。こりゃかなり遅れた!

それでも、なんとかタスマニアンデビルアンズーに到着。お目当てのタスマニアデビルについて、受付でヒアリング。


というのも、タスマニアデビルがメインと言えども、体調とか、餌やりタイムがあるとか、観光のオフシーズンだと本当に見せてくれるかどうかわからないところがオーストラリア。
このときは3月下旬のサマーシーズン。日本はこれから春に向かうがオーストラリアはこれから秋に向かうさなかのため、観光シーズンのピークがそろそろ終わりの頃。
多少心の余裕があったものの、受付で確認したところ、やはりアンズーのプログラムが変更になっていた。
1日2回の餌やりタイム。午後の部が1時間前倒しになっていたのだ。危ない危ない。

それでも、他の動物たちが面白くないわけではない。
タスマニアデビルの餌やりタイムの前に、カンガルーとパディメロン(後日登場予定)の餌やりタイムに出くわし、こちらも思いがけない体験。
ワイルドライフパークといえども、大きな囲いの中であることは変わりなく、餌やり時間になったら、どこからかカンガルー、パディメロンが総勢100匹近く終結し、餌を持っている人間の周りに。
人間のほうが少ないから、囲まれ感満載(笑)。

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餌やりについてはここでは割愛しますが、とにかくプログラムはそれなりに次から次へと用意されているので、決して飽きることがありません。これはこれで大変うれしい。特に子供連れにとっては
間が空くことほど時間をもてあますことほど疲れることはありませんからね。

 

さて、そうこういているうちに、デビル君への餌やり。

タスマニアデビルは肉食。何があるかわからないので、一般の我々が直接餌をあげることはできません。
係員の男性が、我々観客をミニホールのような木でできた段差の扇型ドームの前に集合させ、早速(英語で)説明開始。

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観客はほとんどが欧米人、中国人、そしてわれわれ日本人のみ。
棒の先から糸が垂れ下がり、その先には細い肉の塊。どうもワラビーの肉のようだ。
しかも、新鮮らしい。
それを木の枝にかけられた木に棒を引っ掛け、デビル君がジャンプして、ちょうど届くか届かないかの高さに肉の塊を引き上げておくから、デビル君、何度も何度もジャンプすることになる。
ちょっと見世物的でかわいそうな気がするが、もともと野生のデビル君。
簡単に餌を手にできると、野生の本能を失ってしまうかもしれない。
がんばって餌を手にできるほうが良いでしょう。がんばれ、デビル君。
そうこうしているうちに何度目かのジャンプで餌に手が届き、ようやく肉の塊を自分の手元にひきつける。
あとはもう肉をむしゃぶるばかり。

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この間、係員は説明しっぱなしだが、それよりもデビル君の動きをずっと見ていたほうが楽しい。
各国の子供たちも、みんなタスマニアデビルの動きに夢中になっている。うん、その気持ちよくわかるよ。

肉を食べつくすのにどれくらい時間が掛かったろうか。
そうこうしているうち、今度は骨をしゃぶりだす。しゃぶるというよりも噛み砕く。
なぜなら、アゴの動きに合わせ、骨がバリバリと砕けていく音が聞こえてくるからだ。
骨を最後まで食い尽くすとは、まさにことだ。バリバリ続く音は迫力満点!

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森の掃除人といわれるだけあって、よくまあここまで、ときれいに食べてくれる。気持ちいいほどに。

餌やりタイムが落ち着くと、そろそろ次のイベントが待っている。
数人の見学者を残して、ほとんどの観客は移動に向かっていってしまった。
次は鳥への餌やりタイムだったので、ここはパス。
だって、せっかくのタスマニアデビルが間近にいるんですから、ここはじっくりと見ておかないと。


スマートフォンへのビデオもいいけど、やっぱり肉眼を通して心に残しておきたい。
そう思いながら、扇型ドームにゆっくりと時間を過ごす。
ラグジュアリータイムとはこのことなんだろう。たぶん。

 

写真:2017年3月28日