ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

嫌われる動物たち

人間が勝手なことをしなければ、僕たちだって自由に生きられるのに

 

と、オーストラリアに住む、ある動物はきっと心の中で思っているでしょう。

 

もし人間がいなかったら、オーストラリアの動植物はどんな世界になっていたんでしょうかね

 

例えば、アフリカであれば、動物の頂点にライオンが君臨し、恐れられ、そして自然の秩序を守っていたのかもしれません。

ライオンも増えすぎると今度は獲物である他の動物を食い尽くし、しいては自然界のバランスが崩れて、最終的にライオンも死滅してしまいます。そんなことにならないように、バランスが保たれていたはずですが、人間が侵略してきたことにより、大きなバランスが崩れようとしていますね。

 

さて、オーストラリアはどうなんでしょうか?

古代から住んでいるアボリジニを除き、オーストラリアに入ってきたのは割とここ300年程度と、最近のこと。それまでの動植物界はどうなっていたのかな。

 

と、数百年前の世界から、現実に起きている現代へ。

 

現在、オーストラリアに住む人の8割以上が、海岸に近い大都市を中心とした地域に住んでいるそうです

 

残りはアウトバック(いわゆる砂漠ですね)で第一次産業を営んでいる人たち。

さて、そこでは、農業と並び、羊や牛などといった家畜を大牧場で育てています。

四国よりも大きな面積の牧場なんてありますから、いかに巨大かわかりますね。

そんな巨大な牧場だと、天敵に対して、人、または牧羊犬だけで管理することは到底無理。人が1000人いても無理。

天敵はいっぱいいると思いますが、オーストラリアの牧場で天敵と言ったら、狼の1種ともいわれてるディンゴ

news.livedoor.com

世界最長の建造物、中国の万里の長城よりも長い、オーストラリアのディンゴフェンス(犬の鳴き声と同じように聞こえるので、ドッグフェンスと言われるほうがぴったり来ますけどね!)。その距離なんと5614㌔メートル。

凄すぎて、長すぎて良くわかりません。

日本列島の南北が3000キロメートルですから、それよりも長い。

それにしても、生活が掛かっているとはいえ、まあ良く作りました。

場所は、南オーストラリア州南西部(西オーストラリア州境寄り)から始まり、内陸部を通り、ニューサウスウェールズ州をかすめてクイーンズランド州の内陸部を通りながら、ブリスベンよりも北の海岸に向かって、フェンスが張られているようです。

 

で、ここまで作って効果はあったんでしょうか?

これより南部は牧草地なので、なんとか守りたい限界線なんでしょうね。

フェンスを見に行った記事がありました。

 

saorigraph.net

クーバー・ピディ(南オーストラリア州アデレード近郊)に行けば見れるのかあ。

クイーンズランド州ブリスベンから内陸部に入っても見れそうですが、誰か見に行っていないかあ。

ちなみに、私たちは、西オーストラリア州をパースから北上した、デナムという町に入る前のアウトバックで休憩した際、フェンスを見たことがあります。

たまたま近くに行ったら、センサーが反応したのか、「ワウワウワウー」という声が聞こえてきました。

多分動物除けに利用していたんでしょうね。それがディンゴフェンス(ドッグフェンス)だったかどうかわかりませんが、何かを守ろうとしていたのは間違いありません。

 

まあ、フェンスに興味を持つ人もあまりいないでしょうね。

それに、フェンスまで行ったらディンゴがいるわけじゃないですし。

 

それにしても、人間がいなかったら南北自由に往来できていたはずなのに。

餌にありつけず、ディンゴの生息域が狭まり、個体数が少なくなると、生態系がどうなっていくのか、かなり長い調査が必要なんでしょう。今後を見守りたいと思います。

 

それにしても、人間のせいで嫌われてしまった動物、まだまだいるんですよねえ。