ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ13 考えたこと

急に神妙なタイトルですが、3泊を過ごしていよいよ出発。
そして、別れ。


これまたオーストラリアの民泊らしいといえば、らしい仕組みを体験しました。


民泊のオーナーは、我々が初日に到着したときに既に「そのこと」を説明した気になっていたらしいが、そんなことはない。


一番大事な「出て行くとき」はどうしたらいいのか。初めて質問したんだから。
でないと、事情を知らないと8時前には会社に行ってしまうつもりの彼女
一方、朝食をゆっくり食べ、荷物の整理をしてから家を出る予定の私たち
家を出る順序が完全に逆転してますが、それも彼女(マデリーン)にとっては慣れっこのようです。


なんせ、鍵はオートロック。
最後に出る我々が家の中にキーを残しておき、そのままドアをロック(犬のアルフィー、猫のパフィーが玄関から出ていかないことに気をつけて)。
そのまま行ってしまっても良いとのこと。
あ、そういえば3年前のメルボルンで民泊に宿泊したときも全く同じシチュエーションでした。


これが日本人だったら、「合鍵を作られて、会社から帰宅したときに家が荒らされていたらどうしよう」とか、
「鍵を持ち帰ってしまい紛失されたらどうしよう」とあれこれ悩んで、結局自分が外出が最後になるように、あれこれスケジュール調整で悩んでしまったりするでしょう(多くの日本人もそうではないでしょうか?)


しかし、オージーたちはそんな素振りも全く無く
「鍵はこの場所にこのまま置いておいて良いから。大丈夫、大丈夫」。

それで万事問題なし。片付いてしまうのがオージー流。細かいことに悩んでも気にしないんでしょう。

 

そうそう、以前も掲載しました、アルフィーとじゃれ合うわが子の後ろに、日本から持参した、カンガルーの折り紙(作:息子)をプレゼントとして棚に置いておきました。

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まだそのまま置いてあったらすごいんだけどなあ。


そんな確認をするために、再訪したくなりました。


写真;2017年3月29日

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ12 仕事は最先端?

古いものを残す伝統が根付いていることは既にお伝えしたとおりですが、生活を維持するために、全ての仕事が伝統に根付いているのはまた違います。

民泊のオーナーはクルマで通勤していることは伝えましたが、移動時間は約15分くらい。
ハイウェイが空いているタスマニアの道路。
15分だとかなりの距離が移動できます。


遠いのかなあ。


市内には、大きな川を越えるため、近代的なブリッジを超えることになりますが、それを超えるといわゆるEAST HOBARTの地域(正確には空港方面にかなり近い、シティからは外れたエリア)。


なんでわざわざそこまで、と考えるのは日本人の古い人の発想。
最近の日本人の若い人もそうですが、自然環境が整った地方へ移住する人が増えてますが、もしかしたら通勤先も、周りが自然に囲われているのかもしれません。
それも自宅からクルマですいすいと15分。
自宅もオフィスも自然に囲まれて、仕事はどうもITっぽいですが、最先端の仕事についているとしたら、なんだか最高の職住環境のように思えていました。

 

うらやましいぞ。タスマニア

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ11 都会で田舎の生活

ホバートに3泊して生活観について思ったこと。
それは、ホバートは都会でいて、田舎であること


ホバートは紹介してきたように、タスマニア州の州都であるので、州の中では一番の都会です。
ですが、オーストラリアの本土の都市。シドニーメルボルンと比べても、明らかにダントツ田舎です。
それは、人口やお店がたくさんなのかどうか、だけではもちろんありません。


「いい意味の田舎」」の生活がそこにはありました。
・早寝早起きの生活
オーストラリアの賑わう大都会を除くとだいたいどこの都市も早寝早起きの生活を垣間見ることができますが、ホバートでも見られます。
というか、夜遅くまで遊んでいられる場所がどこにもない!
フードコートがかなり遅くまで空いていますが(それに、とても繁盛してなさそうな24時間オープンのKマート)それもそのはず。夜は家で過ごすとがこちらの習慣だからです。


・外食はお祝い事のあるときだけ
 現地に在住の日本人に聞いたところによると、タスマニアの人は基本的に外食はよほどの祝い事が無い限りしない。
そのかわり、するとなったらとことん祝う。
我々旅行者は、外食が当たり前になっていますが、外出先で出会うオーストラリア人たちの大賑わいのお食事は、お祝いのため、だったからなのかもしれません。


・家で集まる
 最近、日本でも若い人を中心に「家飲み」という言葉が定着していますが、タスマニアではそもそもそれが基本的な伝統のようですね
我々が日中観光で夜遅くまで外出している間、家ではどうもこじんまりとしたお食事会が開かれていたようです。
なんだか、親戚が食べ物を持ち寄って集まる食事会のようですね。


・古いものを大切にする
何でも新しくなる都会のビルとは対照的に、古い町並みが美しく坂道に映える、ホバートの住宅街。我々が宿泊した一戸建てのお宅も、きれいなレンガ造りで、1900年のかなりの初期と思われる様相。
この街の(特に急な坂道に聳え立つ)一戸建て群は、みな古くから立っているようなレンガ造りばかり。
 新たしく建て直そうというよりも、古いものを大切に使おうとする古くからの伝統を受け継いでいるようにも見える。

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まるでサンタクロースが入ってきそうな大きなレンガの煙突


 昔からあるものを大切にする、既に無くなってしまった日本人の古きよきものを守る心がホバートに根付いているのはなんとも
 不思議な発見だ(しかもかなり貴重だと思いました)。
 一戸建てだけではなく、ポストだったり、クルマまでも古い年式のものが走っていたり。

いい意味で田舎に住んでみたい、と恐らく本土オーストラリアの人々も感じたんでしょうか。


タスマニアへの移住が増えているというのも、なんとなくうなずけるなあ。

 

民泊して、いっそう強く確信した、非常に濃い内容の3泊旅でした。