ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

今度はクジラと地球異変

意図していたわけではありませんが、なぜか海の生き物について、続いています。

 

さて、今度はクジラです。

日本のプライムタイムでのニュースでも御覧になっている方も多かったのではないでしょうか?

タスマニアのクジラのニュースです。

news.yahoo.co.jp

先週、タスマニア島の沖合で、クジラ470頭が座礁に、亡くなりました

 

多くのボランティアのレスキュー作業で、25頭を救助しましたが、なぜかまた戻ってきてしまったとのことです。

 

現時点では、原因は不明とのことです。

 

リーダー格の一頭にみんなついていったためとか、地震の発生によって磁場が狂い、クジラが迷ったとか、過去にもいろいろ言われたことが。

 

最近でも、北オーストラリアにある、ワニがたくさん生息しているカカドゥ国立公園の川にクジラが迷い込んだり

jp.reuters.com

西オーストラリア州パースから300キロ南にあるハムリン・ベイで、75頭のクジラが死んだり、

blog.livedoor.jp

1か所の現象ではなく、南に、北に、西にと、かなり広範囲に事件が発生しているのが気になります。

何か大きな地震が来るとか、海水温があがったり潮の流れが変わってしまっているんじゃないかと、個人的には勘ぐってしまいます。

(あくまでも個人での勘です。)

 

オーストラリアの国土はとても広く、日本の面積の約22倍。

それだけ広いので、遠く離れているこのような現象は、正直地球規模と言っても過言ではないでしょう。

(東京と北海道で起きている、なんてレベルの距離ではないですから)

 

本来、クジラは、珍しく、といってもオーストラリアでは結構目撃することができます。

 

それを観光の売りにしているところもあります

 

例えば、世界で一番大きい、すべて砂で出来ている島フレーザー島

この沖合にフェリーを出し、沖合に現れるクジラの様々な行動を間近で見ることができます。

www.cabodeepblue.com

通常は船はクジラから離れていないといけない規則がありますが、極たまに船の下をくぐることもあり(イルカも同じですね)、その迫力は見学した人ではないと感動が伝わらないほどだそうです(オーストラリアに住んでいる人でさえ、クジラを間近で見るのはわずかだそうです)

 

また、西オーストラリアの北部、グレート・バリア・リーフと並んで、サンゴ礁など多様な生き物が生息しているという、「ニンガルー・リーフ」。

ここにはジンベイザメ(サメといっても超おとなしい)が海面すれすれを沖合から泳いでやってくるため、「ジンベイザメと泳ぐ」ツアーがあります。

www.kingsningalooreeftours.com.au

 

個人的には、先ほども西オーストラリアのパースという地名が出てきましたが、パース郊外のフリーマントルという港町の沖合にある、ロットネス島(世界一幸せな動物クオッカが生息していることでも有名な島)に行ったとき。

 

島の中心部からサイクリングで約1時間で島の先端の岬の高台から南海用(南極方面)に目をやったとたん、沖合に数頭のクジラが群れを成して泳いでいるのを見たことがあります。しかも何頭か大きく潮を吹いている!

小さいのが1頭見える。子供なのかなあ。家族なのかなあ。

なんせ、昔なので、デジカメももっていなかった時代ですので・・・

それでも、しばらくたたずんで時間を過ごしてしまうほどでした。

 

クジラは、どちらかというと観光のため、大自然を堪能するために見に行きたいもの。

そんなことを日々考えていたんですが。

 

まさか、オーストラリアのすべてのクジラが、座礁して死んでしまうなんてことはないとは思いますが、今回のタスマニア座礁したクジラの数が470頭と桁違いに多かったため、今後の成り行きが非常に気になります。

 

明らかに地球で何か異変が起きている。

 

今後いろいろと調べていきたいと思います。

 

あなたはウミガメからプラスチックのゴミが見えてきますか?

今世界中でプラスチックゴミの見直しが始まっています。

日本ではわかりやすいところで、コンビニやスーパーでもらえたビニール袋が有料となりました。これだけでもだいぶ利用するお客が減ったとのことです。

 

なにもしないよりは何かしたほうがいいことなので、この行動自体は大賛成です。

しかし、これをもって「まあ、これだけやったから、まずはいいかな」と興味を失ったり、ゴミ問題対策は「わが家は終了」としてはなりません。

 

世界中、いや地球上のゴミ問題は思ったよりも進行しており、且つ深刻です。

 

もっと早いペースで対策を進めなければ、いずれ地球の持つ「自然治癒力」時間がたてばすべて分解してくれる、なんてことは一切なくなってしまうでしょう。

 

現状、世界のゴミ問題は至るところで見れますが、自然豊かなオーストラリアも例外ではありません。

特に海を浮遊するプラスチックゴミ、なんせ腐ることがないので、くさるほど浮いています。

それを多くの動物が飲み込んでしまっていることも皆さんご存知でしょう。

イルカ、クジラ、海鳥などのおなかからビニールゴミが出てくるのももちろん、魚の体内からもビニールの成分が見つかったり。

 

そして、最近言われているのがプラスチックの非常に細かい大きさの粒「マイクロプラスチック」の問題です。

海は広く、手つかずの生物が膨大にあるため、研究はまだ始まったばかりと思いますが、それでもNGOグリーンピースの調査から、50頭の動物のおなかに、マイクロプラスチックが見つかっているのがわかっています。

www.greenpeace.org

そして、今回、オーストラリアの海の生物でも有名なウミガメに登場してもらいます。

 

なんと、カメは世界中で30種類とかそれ以上いるらしいですが、そのうちの7-8割がオーストラリアの周辺に住んでいたり、現れたりしているそうです。

matome.naver.jp

 

そして、このカメたちもプラスチックの被害をたくさん受けています。

マイクロプラスチックの最大規模の被害者です。

どういうことでしょうか?

実は、カメ(といっても特定の種類かもしれませんが)はマイクロプラスチックゴミを食べてしまうことによって、ある特殊な問題が発生しています。

www.newsweekjapan.jp

それは、マイクロプラスチックを身体に取り入れることにより、身体が浮いてしまい、海底にある海カメたちの餌が食べられなくなってしまうそうです。

潜れなくなってしまうと、もう漂流するしかありません。

それはウミガメにとっては餓死を意味することになります。

 

こんな悲劇があるでしょうか?

マイクロプラスチックは陸上でも誰かに指摘されないと見えないほど小さいものですし(最大5㎜の大きさ)海に入ってしまえば見えなくなってしまいます。

それが世界中の海に流れ込んでしまっているとなると、考えるだけでも恐ろしくなってきます(だからこそ調査が必要なんです)。

 

ビニールゴミや大きなプラスチックゴミのように回収することはできないの?

と私自身も思ってしまいますが、人間が普通に生活していれば必ず出る洗顔料・ボディソープ・歯磨き粉などに使われるスクラブ剤にも使われていますし、ファーストファッションで買った洋服にも、洗剤で洗うとマイクロプラスチックが出てくるらしく、もはや家庭から出る排水がそもそもマイクロプラスチック発生源になっています。

 

普通の暮らしをやめられますか?

 

と言われれば、誰だってやめられないでしょう。

それほど、根の深い問題です。

 

オーストラリアのビーチリゾートに行くと、高い確率でウミガメに出くわすことがあると思います。

 

そんなウミガメたちも、なんとか今の世界を生き抜いているんだということを思いにはせてくれたら、今回に関してはうれしい限りです。

 

サメとサーファー (ちょっと長文)

先月、女性のサーファーがサメに襲われ、噛まれたことに対して、一緒にサーフィンしていた彼氏がサメを何度も殴って撃退したニュースがあったことを記憶している人も多いかと思います。

www.cnn.co.jp

このできごとがあった数日後に、なんとあのNHKの夜7時か9時のニュース番組にでも放送されて、個人的にはびっくりしましたが、日本でも全国ニュースになりました。

サメを殴って追い返すなんて、滅多にある話ではないし、こんな武勇伝を聞いたら、世の中の女性はメロメロ(あ、表現が昭和的だ!)になっちゃうかも(笑)

NHKがどうして全国ニュースに流したのかわかりませんけど。

 

かといって、助かった話ばかりかというとそんなこともなく、やっぱり襲われている例もあります。

今年6月、東海岸クイーンズランド州ブリスベン近郊のビーチの沖合いで、サメに襲われて男性が亡くなった

www.afpbb.com

この時、すでにオーストラリア国内で3例目だったそうですが、実際にサメに襲われて亡くなる件数はそれほど多くはありませんが、それでも日常茶飯事の1コマになりつつあります。

(とっても、やっぱり襲われて亡くなってしまうので、恐ろしいことには変わりありません)

ここで、このニュースを毎年見ていて、いろんな側面から考え事をしてしまいます。

(やっぱり、それだけオーストラリアが気になっていることでしょうか)

 

・まず第一に、先ほどのブリスベン近くのビーチで亡くなった記事の写真にありますが、「サメ注意」の看板が出ています。

つまり、ここで泳ぐとサメに襲われるので、ここでは泳がないように、と普通は思うはずです(実際、このような看板があるところのどこかで毎年サメに襲われて亡くなっているんですから)。

それでも、遊泳禁止区域といっても過言ではないところでサーフィンをしようとしているのは、たぶん波が良いからなんでしょうね(空いているからではないと思います。日本の湘南のように激込みしているビーチは数えるほどしかありませんから)。

 

良い波だとサメが出没しやすいかどうかはわかりませんが、他より確率が高いということでしょうか。

話が逸れてしまいましたが、では事故にあってしまったら、大騒ぎになるんでしょうか?

 

日本なら数日は大騒ぎになると思います。

「なんで遊泳禁止と看板が出ているところで泳ぐんだ」「泳いだ人間が悪い」「もっと看板を出せ」「若者には責任はない。自治体が悪い」「サメを駆除しろ」「サーファーへの教育が足りないんじゃないか」などと色々と出てきそうですね。

ひどい場合だと、亡くなったサーファーの両親、友人、住んでいた家など、プライバシー関係なくマスコミの前に登場することもあるでしょう。

 

ところが、オーストラリアでここまで(白熱すること)にはなりません。

 

少年少女のティーンエイジャーなら別かもしれませんが、もう成人扱いされる男性・女性。自分の判断で行った行為であれば、自分で責任を問われるんでしょう。

回りの人がどうかとか、誰が悪い・良いとかまで話が発展することはありません。

(逆に誰にも公には守ってくれないようです)

 

そういう意味ではそれぞれが大人の対応をしていることが感じ取れます。日本だと、マスコミは視聴率さえ取れればいいつもりでしょうが、オーストラリアだとこんなことでは視聴率は取れないのか、そもそもこの程度のニュースは1,2回放映して終了するのが一般的なルールなのかはわかりませんが、ニュースの取り上げ方が大きく異なるなあ、と感じます。

 

・今度はサーファーからの目線で考えてみました。

 (ちなみに、サーフィンをしたことがないのであくまで想像です)

もし、サーファーがどうしても良い波でサーフィンしたいけど、サメがいるので、それができない。なんとかして欲しい、と行政に駆除を頼み込むサーファーがいるなんて話を聞いたことがありません。もっともオーストラリアはサメの生息世界最大級。

だから駆除できないことはみんな知っていることなんだろうとは思います。

 

オーストラリアはサーフィン文化がとても盛んのため、今後もサメとサーファーが出くわす件数は減ることはなくても増えることは大いにあるでしょう。

 

だからと言って「サメをなんとかしろ」という声が大きくならないのは、そこはオーストラリア。

自然と人間の共生は当たりまえで、自然(動物)との共生では事故が起きてもやむを得ない、と捉えていると聞いたことがあります。

 

多くの人に聞いたわけではないので、みんなそう思っているのかわかりませんが、個人的にはなぜか納得してしまいました。

 

なぜなら、多くの自然があっての人間の生活が成り立っているわけです。

その自然が我々人間に何かしようとしても、仕方のないことと受け入れるしかないと、オーストラリアの人はある意味腹をくくっているんじゃないか。そう思うようになりました。

自然を克服しよう、コントロールしよう、切り開いて人間が快適に生活できるようにしよう。これはオーストラリアを含めて世界中の人間が自然に対して行っていることです。

結果、地球温暖化は進み、台風や大雨が巨大化し、森林火災と大干ばつが発生し、コロナをはじめ、動物(そして未開の植物も)との接触の機会が増えることによって多くの病原菌と触れ合う機会が増加しているのも、みな自然界からしっぺ返しを受けているからです。

その点、まだオーストラリアでは豊かな自然、どうにもならない自然を受け入れて、自然と共生しているように見えるといったら言い過ぎでしょうか?

 

このあたりは、普段生活しているオーストラリアで生活しているオーストラリアの方々にいつかインタビューしてみたいと、ずーっと前から聞いてみたいテーマです。

 

今日は長くなってしまいました。

ペリカン お忘れなく!

オーストラリアで巨大な鳥といえば、世界第二の大きさを誇るエミュー(飛べない鳥でも世界第二位)、世界最強クラスの狂暴なヒクイドリが有名ですが、どうもこちらを忘れがちなのであえていいます。

インパクトがあるのはこっちじゃないかなあ?

巨大ペリカン

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1歳児と比べてもこのサイズ。

嘴(くちばし)を広げたら食べられてしまうんじゃないでしょうか?

羽を広げたら確実に負けます!

 

そんなペリカンについては、後日詳細に報告!

まずはこの大きさに感動してみてください!

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さて、ちなみにここはどこでしょう??

 

写真:2007年8月24日