ハーフマラソンランナーがフルマラソンランナーと合流したと思ったら、しばらくしてまた分割?
右側がフルマラソンランナー用。
左側がハーフマラソンランナー用。
写真を見る限り、フルマラソンランナーの皆さんはだいぶお疲れなのか、ペースが落ちている人が増えているようです。
車道が通行止めになっているおかげで非常に幅広く道路が使える。
でも、なぜルートを分けるのかな?
と思っていたら、前方に「これより左に曲がる(というようなことが書いてあったような)」看板発見。
一旦セントギルダロードから、サウスバンクストリート(Southbank street)という道に入るようだ。
左折地点(本来は交差点)に入る段階になって、フルマラソンランナーのコースとまた合流した。
ん、今まで何でコースを分けていたのか?
その距離約2キロ。その理由はいまだになぞだ。
謎が何であるか考えている間、身体に異変を感じ始めた。
といっても、「苦しい」とか「痛い」とか「疲れた」のたぐいではない。
「腹減った」
なるべく運動開始直前に食事しないよう気を使い、今朝は5時半には朝食を終えていたのだ。
しかも、日本人として、というより普段の食生活を念頭に、ごはん系を選らんだ結果、すしの握り弁当12カンほどなので、消化には優しい。
その代り消化も早かったんだろう。
時計はまもなく10時。4時間半を経過している。
空腹になるのも当然であった。
レース直後の不思議だった光景を急に思い出した。
どうして、バナナや栄養ドリンクようなものを腰に巻いたりいているのか。
それは、途中で空腹になった時のための補給を想定して用意していたのだ。
(想定ではなく、経験者の知恵なのかもしれない)
変な光景では決してなく、マラソンのペースを維持するための手段だったのね。
それは、フルマラソンランナーのたけだけではなく、ハーフマラソンランナーにも言えることだったのかもしれない。
ああ、空腹だと足に力が入らない。
ちょっとペースを落とすか。
何か口に入れたい。
そういうときに限って給水がふしぎなくらい見当たらない。次にいつなんだ!
などと考えている間に、ビクトリア国立美術館を右手に見ながら、更に右折してzスタートストリート(sturt. st)を短く走り、シティロード(City road)に合流していた。この道はクルマ専用のバイパスのため車両通行止めにはできず、その脇の歩道がそのままマラソンコースになっている。
観光客は絶対に歩かない道だろう。観光スポットが皆無だから。
沿道の歩道もかすかに暗い。
それもそのはず。セントギルダロードの下(まるでガード下のよう)をくぐろうとしていたからだ。
気付かないうちに、緩いアップ・ダウン、そしてアップの道が続く。
呼吸の乱れはないが、足に疲れが出てきた。空腹もあり、足がすんなり前に行かない。
それでも、ガード下を抜けると、クイーンビクトリアガーデンという、まさにメルボルンがガーデンシティーといわれるにふさわしい公園内に入った。
陽も高く、緑がキラキラとまぶしい。
沿道はいつしかアレキサンドリアアベニュー(Alexandrea Ave)に入っていた。
公園内だからか、急に市民が沿道に増えていた。
おなじみになったハイタッチ。
といってもこの2,3キロで2回しかしていないが。
ここで3歳くらいの女の子がハイタッチしてくれた。
手の位置は低いが、触れるだけで元気がもらえる。
そう感じていたら、フルマラソンランナーとまた分の表示が前方の方に出てきた。
(下の写真はハーフマラソンは→ の表示だが、二秒ごとに「フルマラソンは←」と入れ替わる)
何キロ走って来たのか、表示が一切ない。
残り何キロかを想像しながら走ることになる。
(それが実はあとで裏切られることになる。スタミナ切れかもしれない)
それにしても、写真に写っている、自転車に乗っている人も恰好いいなあ!