天気はどの国でも選ぶことはできませんが、特にオーストラリアの天気は、一旦大型化すると途轍もない勢いに発達します。
最近、太平洋の孤島の1つ、バヌアツで大きな台風による被害のニュースが話題になりました。この台風はバヌアツの前にはオーストラリアに被害をもたらしていましたが、あまりニュースにはなってませんでした。
同時にもう1つの台風が来ていたからです。
それは、西オーストラリアの南回帰線よりも少し赤道寄りに位置する、
カナーボン(Carnarvon)という街に甚大な被害を3日間にわたってもたらしました。
何年か一度に、どこか海辺の町で、甚大な被害をもたらしているので、オーストラリアに住んでいる限り、逃げるわけにはいきません(日本に住んでいる限り、台風から逃げられないのと同じです)。
10年以上前ですが、今回よりも大きな台風が、3日間どころでなく、1週間も居座り、壊滅した後の町に行ったこともありました。
それでも、皆さんたくましく、そのたびに復興しているのを見て、オーストラリアの人々のたくましさを目の当たりにしたものです。
しょっちゅう目の当たりにはしたくありませんが、天気の変わり目の早いこと、大きいことは、他の町でも出くわすかもしれません。
我々はケアンズ近郊で出くわしてしまいました。
近郊の町、パロネラパークに向ってレンタカーで移動中。
向こうの空が暗いな。シャッターを切った瞬間、大粒の雨が降り出した。
あっという間に大雨。
そんな中、自転車での競技中なのか、練習中なのか、集団がやって来た。
運転中に10以上の団体さんです。皆さんずぶ濡れで疾走中。
(もともとは自転車の団体さんのデジカメを撮るのが目的でしたが、なぜか大雨と天気の変化の写真になってしまいました)
その後ちょっと走っただけでまたあっという間に空に晴れ間が。
自転車はずぶ濡れですから、何度も雨と晴れの繰り返しを経験してきたんだろうと思います。
天気なんか構っていたら、何もできないよ。
と言いたげな(言っているように聞こえた)ライダーたち。
それにしても何キロ走っているんだろうか。タフだ。
事実、この日は朝からレンタカーでずっと運転してましたが、天気の変化が半端ではありませんでした。
晴れ間が見えていたかと思うと、突然の豪雨。しかも「バケツをひっくり返した」のか、視界が一切消えてしまうほど。
これを1日10回以上繰り返すことを経験するとは。
こんな回数は日本ではまず有り得ませんね。
ところが、翌翌日に、たまたまケアンズシティ内の、日本人向けお土産やさんに激しい変化のあった天気については話したところ
「いくらオーストラリアのケアンズと言えども、ここまでひどい日はない」とのこと。やっぱり地球規模で天気の変化が激しくなっているようです。
その1週間後、我々が日本に帰国したら、1週間は毎日が晴天だったとか。
何だよ、雨男がいたのかよ。
天気は選べないからね。
オーストラリアのアウトバックは更に次元が違う激しさが待ち構えています。
1日にして湖ができたり、道路が水没したり。
地形が変わってしまうほど。
それこそ人類は何もできない領域です。
時期:2013年7月