前回、オーストラリアの世界遺産のおすすめを書きましたが、自然遺産が超お薦めで、それ以外はそうでもないような印象を持ってしまった方もいらっしゃったかもしれません。
優先順位を付けるつもりも全然ありませんし、人工物が全然だめだと言っているつもりもありません。
そこで、今回は名誉回復のため、建物に注力し、「文化遺産」についてちょっとだけ触れたいと思います。
(奥が深いため、これだけで数百行になってしまいます)
・なんといってもオペラハウス
オーストラリアの文化遺産で真っ先に浮かぶのはオペラハウスでしょう。
シドニーにあるこの建物。世界遺産に認定される前までは、「世界三大がっかり」とかいろいろ言われたりしてました。
しかし、2007年に世界遺産に登録されると見方は一変!
世界遺産に登録されるとそこを目指す旅行者が一気に増加。
昼から夕方にかけ、写真に写っている右上の通路は混雑で渋滞が起きるほど。
真冬のシドニー。天気が良ければ日中コートは不要
ちなみに、オーストラリアの世界遺産登録第一号は1987年のウルル(エアーズロック)。オペラハウスじゃ20年も遅れて登録ですから、大事な建物であると認識・認定されるまでずいぶん時間が掛かったことがわかりますね(^^)/
書きたいことは山ほどありますが、ここで言いたいことは百聞は一見に如かず。是非一度現地に足を運んでください。
今でこそプロジェクトマッピングとかで、白い屋根にアートが描かれるようになりましたが、以前はただの白い大きな屋根としか思われてませんでした。
ところが、実際に行ってみると、色だけとっても本当に異なっているんですよね。
白い屋根も、微妙に色が混じっていたりします。
これだけ丁寧に作っていれば、完成まで10年かかるわけだ。
是非、自由時間がある方で世界遺産に興味をお持ちの方、じっくりと見学下さい。
・囚人遺跡群
「群」と書かれているので、一か所に分散して遺跡があると思われるかもしれません。
が、違います。
オーストラリア全土で11か所も点在しているものなんですね。
知名度も規模も地域によって全く違いますが、その中でも最大規模、タスマニアのポートアーサーにある世界遺産は、オーストラリアの他の都市からも見学に訪れるほど人気のスポット。
是非お勧めです。
まるで日本の団地が廃墟になったらこうなるんじゃないかと思えるほど、遺跡がたくさんあります。
それこそ今でも使えそうな建物から、地面がむき出しで、紀元前の遺跡なんじゃないかと思える建物跡から、バラエティーに富んでいます。
駆け足で巡っても1時間で回れない(';')
時間の都合で日が沈む限界の夕方遅くまでいましたが、オーストラリアの面白いところは、囚人遺跡群ではナイトツアーをやっているところがあります。
まあ、日本でいうとお化け屋敷、言い方を変えると「ゴーストツアー」。
怖い体験をしてみたい欲求はどこの国でも一緒ですね(^^)/
でも、まじめな話。
夜になり真っ暗な部屋で1人過ごすとどんな気持ちになるのか、現地で実感するのも貴重な体験になるかと思います。
もし時間に余裕があって(そして「こわーい」を是非体験したい人)はナイトツアーに参加してみてください。
囚人遺跡群は2010年に世界遺産に登録されたため、わりと新しいですね。
浅いオーストラリアの歴史の中で、囚人の位置づけが国家の建設で非常に重要な立ち位置を占めてました。
この辺りを知りたい方は是非調べてみてください。
ちなみに、わたしも、次回のシドニー旅行の際は、船でしかいけない「コカトー島」の遺跡に行ってみたいです。
ここは囚人たちにより船が建設されたと同時に、近年ではアート🎨フェスティバルでも利用されていて、魅力的な観光地の1つなりましたよ。
写真 2017年、2019年