ここ数年、サステナビリティというキーワードがはやっています。
このキーワードを摂り入れているか否かで株価が変動する企業もあるくらいです(サステナビリティは環境や社会、人々の健康、経済などあらゆる場面において「将来にわたって機能を失わずに続けていくことができることシステムのこと)。
国家もそう。
ちゃんと地球環境に向き合っているかどうかが、「いい国家」標準になりそうな勢い。
そこで、オーストラリアは乗り遅れてしまってはいけないと考えている、超先進的な国家のようです。
・世界で最も持続可能な都市ランキング:1位メルボルン
世界で最も住みやすい都市ランキングで何度も1位になったこともあるメルボルン。
今度は、脱炭素で太陽光などの自然エネルギー活用が評価され、サスティナブルな都市開発に舵を切っているメルボルン。
路面電車など、クルマ対策もしながら都市を発展し続け、その上広大な公園も市内各所に残すなどの姿勢には確かに感服しますね。
世界の見本になるような都市を自分は好きになれて、それだけでも大変幸せです。
・パースにライトレール計画
メルボルンだけではない。
2014年にゴールドコースト、2019年のシドニーの追加路線で開業となったのに続き、パースでも開業に向け計画を発表したライトレール。
予想図からは、最近開業した宇都宮市のライトレールととっても似ていますね。
パースから郊外になるビーチ、スカボローまで延伸予定だそうです。
先にゴールドコーストでもG-Linkがお目見えしてます。
http://www.aunzrailfan.com/glink.html
これにより、移動手段がバス、タクシー、自家用車の選択肢しかありませんでしたが、交通渋滞を彦起こさないライトレールの出現により、近隣住民の足として(または観光客の移動手段として)各段に利便性があがったようです。
(ただし、路線が短く、応用範囲は狭い)
同じように、パースでも、郊外に延びるトランスパースと呼ばれる路線が5路線ありますが、シティ中心部から近郊のビーチ・スカボローまで、より利便性を向上させるために、ライトレールを走らせる予定だそうです。
これは、なんだか完全にサスティナブルな都市を意識して、パースとしての地位の向上を寄り高めようとしているように感じます。
まあ、日本と違って、路線を作るための場所は簡単に確保できますし、人口も増加しているため、利用者も見込まれることでしょう。
代わりに、日本は寄り利便性の高い、住宅地を巡るコミュニティーバスは増えると思いますが、なんせ土地が狭く、道路の幅を考えると小さめなサイズのバスが必要。
2両、3両の連結した車両で大量輸送を図るオーストラリアにはかないませんね。
また、オーストラリアならではの企画として、ゴールドコーストではサーフボード置き場が設置されているのが面白いと思いました。
メルボルン、アデレードのライトレールにも乗り、あとは観光都市ケアンズにでも路線がオープンされれば、オーストラリアの主要都市全てで利用可能になります。
ちなみに、非常に近距離の場合、料金無料にすることで、都市に流れ込むクルマを減らし、ライトレールの利用者を増やす方向に誘導する、というところもありがたいです。パースの新路線ライトレールはどうなるんだろうな。
またまた将来訪問が楽しくなってきたオーストラリア。
これだから旅はやめられない!
ゴールドコースト ライトレールの写真 2016年7月