ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

オーストラリアで島を買えるの? ケスウィック島が教えてくれたこと

2020年12月暮れに向かい、世界中のコロナウイルスは猛威を振るい、まだまだ感染者が増加しております(あまりこの話題には触れたくない!)

 

だったら、生きていること自体ソーシャルディスタンス、まあ仙人のような生活はできないけど、どこかリゾートで半年ほどひっそりと「優雅に」過ごすことができないものか。

そうだ、オーストラリアに島丸ごと買ってしまって、住んでみたらいいじゃん!

とまるで夢物語の妄想が頭の中をぐるぐるとずっと回っていたその矢先のニュース。

 

と、その前に。

 

そもそもオーストラリアで島なんか買えるんだっけ?

それも、不毛の大地ではなく、リゾートアイランドとして、生活できる基盤が揃っていること。

 

で、調べてみたところ、ヒットしました。

答え:はい、買えます!

 

いやあ、あるんですね。

www.aqua-styles.com

06,540㎡(32,228坪)を有するグレートバリアリーフに浮かぶ島。

リゾート施設付きで、そのお値段なんと1,200,000,000円。え、12億?

ジャンボ宝くじを2回当てないと買えないってこと?

 

さすが物価上昇しているオーストラリアで、リゾートとなるとこのくらいの価格になってしまうんでしょうか。恐ろしい、いや、結局買えないから実害もないもありません。

それよりも、「売っている」という事実が分かっただけでも収穫がありました。

 

ところが、この妄想中に、なんと大変なニュースがとびこんでくることに。

gogotsu.com

最近豪中対立が激しさを増していますが、その一環なんでしょうか?

チャイナ・ブルームという大陸系の中国企業がケスウィック島を買収し、住人とリゾートに関わる人と観光客を締め出すという暴挙に出た記事がありました。

 

ちなみに、それまでのケスウィック島は、こんなリゾートだったんですね。

www.expedia.co.jp

行ったことも、考えたこともない島だったので、初めて知りました。

場所は、グレートバリアリーフの観光地の中でリゾート地としては随一のハミルトン諸島よりも南に位置しており、この地域ではちょっと地味な存在なのかもしれません。

www.google.co.jp

まあ、観光ルートしても不便ですので(だからこそ長期滞在者にはこのような場所がリッチマンには人気なんでしょうが)、まあまあ忙しい日本人にとっては、ケアンズから一番身近なグリーン島でも十分です。

 

tanoshiiau.hatenablog.com

 観光としてオーストラリアに行けるようになったら、リゾートにどっぷりとはまりたいファミリーには絶対に宿泊して欲しいアイランドです。

 

どんどん日本人に行ってほしいなあ。

 

絶滅に向かうカモノハシや固有種 vs 外来種野良猫(ちょっと深刻)

11月24日に、突然のカモノハシのニュース。

ニューサウスウェールズ大学発の発表がありました。

www.jiji.com

皆さんも(世界中の動物も)実感されているでしょう、気候変動による生命への影響と危機。カモノハシももちろん例外ではありません。

過去30年で生息域(カモノハシの場合は水辺ですね!)が22%も減少しているそうです。

特に昨年は大規模な森林火災、ニューサウスウェールズ州を中心とした洪水も発生し、環境は一気に悪化しているようです。

実は大好きなカモノハシ。

カモノハシを確実に見るためにわざわざタスマニアにあるカモノハシハウスまで行ってしまったくらいです。 

tanoshiiau.hatenablog.com

 ますます追いつめられるカモノハシの生息範囲に対し、すでに南オーストラリア州では

絶滅危惧種」と指定していますが、全国で指定されるのも時間の問題ですね。

 

この話をもう少し掘り下げようとしていたところ、今日の朝日新聞で、外来種の1つである、野生化した猫の話でした。

ですので、カモノハシについては改めてブログで書くことにして、今回は外来種について。

 

個人的には猫はあまり興味がないので、オーストラリアと猫に関わる生活の情報はあまり持ってはいません。

というつつ岩合光昭さんのNHK「世界ネコ歩き」オーストラリア編はきちんと録画はしてますが。

www4.nhk.or.jp

 

それでも、野生化した猫の番組なんてないので、ほとんど情報に触れることがなかったんですよね。昨日までは・・・

 

オーストラリアで野生化した動物は他にもたくさんいます。

代表的なところでは、うさぎ

ヨーロッパの移住者で、上流階級のレクリエーションとしてハンティングするために野生に離した(彼らからすれば逃げ延びた)ところ、野生で繁殖してしまい、多くの農作物を食い荒らすことになってしまいました。

 

毒をもつカエル。オオヒキガエル

こちらももともとはコガネムシなどの昆虫を駆除することを目的に1930年年代ハワイから輸入されたものだが、こちらもあっという間に繁殖。

これを食料として食べたオーストラリアの固有種、オーストラリアワニが猛毒で死んでしまい、こちらも絶滅しそうな状況になっています。

 

いずれにしてもすべて人間の勝手な行いによって発生していて、もともと平和に(そしてオーストラリア内で成り立っていた生態系の中で)生きてきた動物たちがどんどんと減ってしまっています。

 

今回の野生化した猫も、もともと最初の目的は野生化したうさぎの駆除のため、人間が持ちこんだものだったそうです。

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野生化した捕食者 猫

問題は、野生化した猫の雑食性。獲物にできるものであればなんでもとらえてしまうため自分よりも小さいサイズの、そしておとなしい有袋類をはじめとしたオーストラリア固有種が次々に餌食になってしまったそうです。

 

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1年に748匹も食べる?なんと恐ろしい話なんでしょうか。

 

犠牲になっている、固有種の一部。

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しかも、これに加え、昨年発生した大規模な森林火災で焼け野原となってしまったため、野生化した猫にとっては見晴らしがよくなってしまったとか。

 

wired.jp

 

猫よりも動きの遅い固有種の動物たちにとってはなんとか森林火災から逃れても、今度は猫の攻撃から身を守らなくてはならなくなったそうです。

さらに、野生化した猫は、過酷なオーストラリアの自然環境でも生き抜くことができるとか。

そのため、国土の99%で生息し、およそ最大でも560万匹もいるのではとも推測されているようです

ちょっと繁殖しすぎです。

 

人間の間違った行いが自然環境を変えてしまった。

この責任は非常に大きく、また固有の動植物が絶滅・消滅してしまう。

それを防ぐため、大きなお金を投じて、さまざまな保護策を打とうとしています。

そういう責任を取ろうとするオーストラリアの取り組みは、素晴らしいですね。

 

今日の新聞記事によって、また一つ勉強することができました。

今後も引き続き情報は掘り下げていこうと思います。

 

写真 2020年11月28日

行きたい、行ける? オーストラリアへ

23日、オーストラリア好きの間で驚愕なニュースが駆け巡った!

 

カンタス航空、乗客にワクチン接種義務

www.cnn.co.jp

記事によると

「国際線の運航を再開する時は乗客に対し、搭乗前に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるよう求める方針を明らかにした。」

 

ご存じのとおり、今世界中で製薬会社が急ピッチでコロナワクチンを開発・臨床試験をしていますが、いち早く臨床試験を無事終えたところが大勝利を得んばかりの勢いです。国家の威信もかかっていて、この分野はアメリカを中心とした欧米諸国、中国、そしてロシアの3つ巴(どもえ)の様相です。

 

本当にそんなことできるの?

という議論がまだまだ出尽くしておりませんので今後の動向は要注意ですね。

 

というのも、今のところオーストラリアの国際線を利用する海外旅行者は、2021年12月末まで往来が閉鎖されるだろうと言われています。

sky-budget.com

ですが、仮にワクチンが早期に完成し、接種が前倒しに進めば、国境閉鎖が予定より早く解除されるのかもしれません。

実際にそのようなことになれば、ワクチン接種してオーストラリアに行ってしまおうかな?

なんて、私のような人が後を絶たないかもしれません。

ただし、臨床試験の結果内容をよく見ておかないといけませんね。

マスコミをうのみせず、自分にとって正しい判断なのかどうかを見極めないといけませんから(いやあー、厳しい!)

 

一歩前進1歩後退の日々が続きますが、夢をあきらめることなく、状況についてはしっかりとみていく必要があります。

 

 

 

マンゴーとコロナ

以前、フルーツ大国オーストラリアキャンペーンが展開されていた2014年に、マンゴーのブログを書いたことがありました。もう6年も経ってしまいました(^^)/

 

tanoshiiau.hatenablog.com

 オーストラリアのマンゴーはこんな感じ!

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メルボルンのビクトリアマーケット内

今にも果汁が滴り落オーストラリアちてきそうなほど丸々としてますね

 

で、なんでこのタイミングでいきなりマンゴーかというと、食べたくなったから!

 

というのは半分ほんとで、半分冗談です(^^)/

 

10月に入り、オーストラリアは夏の時期を迎えます。

ということはこれからが収穫の時期ですね。

 

この読者の中には、ワーホリの経験者もいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリア国内でワーキングホリデー中に一定の収入を得る方法の1つに「フルーツピッキング」、いわゆる収穫のお手伝いがありますね。

 

つまり、季節労働者が必要なときに声がかかります。

 

これはワーホリだけではなく、必要な季節労働者は国内のオーストラリア人をはじめ、海外からオーストラリアに来る外国人労働者の労働場所にもなっていました。

 

「いました」・・・と過去形になっています。

 

そうなんです。現在コロナ禍で海外に行くことができなくなったため、オーストラリアでもワーホリをはじめ、海外から人が入ってこないため、季節労働者が確保できない問題に突き当たりました。

これはマンゴーの収穫だけではなく、これからもっと収穫の人手が必要な、オーストラリアの一大産業ワイナリーなど、いたるところで問題が発生するでしょう。

 

で、話が戻って、どうしてマンゴーからこの話に戻ったかというと、ちょうど世界のトップニュースをたまたま見ていたときに、マンゴー収穫のニュースがあったからです。

11月17日のNHK BS1で放送されたので、ご覧になった方がいるかと思います。

人手不足をどう解決しようとしたのか?

 

それは、近隣の南太平洋にある島、バヌアツから人を呼んでマンゴーの収穫を実現したというもの。

 

国内でも移動がいろいろと制限されており(そもそもオーストラリアの若者が重労働のフルーツピッキングなんて、やらないのか)、海外との行き来は本来厳しいはずです。

 

ところが、バヌアツは、観光業の低迷を受け、観光客が来なかったことが幸いしてか、コロナの感染者がなんとゼロ!(取材時。その後11月10日に感染者が出た)

しかも人々の収入も激減していて、バヌアツ政府としてもなんとかしたい。

 

そういった双方の思惑が合致したのと、もともと距離的にもまあまあ近いオーストラリアとバヌアツ。オーストラリア政府がチャーターをはじめいろいろな用意をして、マンゴー農園の盛んなダーウインまで人を運んできたそうです。

マンゴー・ピッキング(狩り)は日本円で時給1900円ほど。バヌアツの最低時給の10倍なんだそう。

破格ですね!日本から比べても2倍くらいはありますね。

 

一時はマンゴー農家は壊滅的な状況に陥りそうだったそうで、出荷ゼロ無収入を選ぶか、誰かが借金をしてマンゴーを市場に出すのか、ギリギリの選択だったとその番組に出演していたマンゴー農家の組合(だったかな、正確には思い出せませんが)の方が行っていました。

そういえば、オーストラリアのマンゴー、海外にも出荷、と言っていたなあ。日本でも食べられるのかなあ?

 

今回はマンゴーの特集でしたが、このような話は今後マンゴーだけでなく、他のフルーツ、他の一時産業にも同じような話がニュースに広がることでしょう。

(ちなみに、オーストラリアの羊の毛刈りも問題になっているそうですが、スキルが必要な仕事のため、ニュージーランドから専門家にきてもらうしか方法がないらしいです)

 

ここで、ふと考えました。

もし日本がオーストラリアのようにコロナ拡大をシャットアウト(または感染経路を全部抑える)などして、国際的な信用を得ることができていたら・・・

失業者をオーストラリアが必要としている仕事を手伝ってもらって、win-winの関係になれたんじゃないか(難しい仕事ではないので、英語力はあまり必要ない)、そう思うようになりました。

まあ、これはあくまでも私レベルの勝手な発想ですが(^^)/

こんな草の根から早くオーストラリアと日本が行き来できるようになってくれると嬉しい限りです。