郊外に足を運ぶ。
時間がなくてもシティーから豊かな自然に出会える。
オーストラリアではどこの都市でも普通に自然と接することができるため、生活が豊か=「生活大国」だと言われる1つとなっています。
今回はパース。
モンガー湖と呼ばれる、ちょっとした見どころがあります。
それは、「黒鳥」通称ブラックスワン と言われている鳥がたくさん見れるところです。
黒鳥は読んで字のごとく、黒い鳥ですが、全く反対が白鳥。
白鳥であればだれでも優雅な鳥のイメージができると思いますが、色が真っ黒であるのが黒鳥、ブラックスワンです。
動物園、パースズーやワイルドライフパークにもいますが、せっかくなら野生がいいなあ!と思えば、モンガー湖です。
・行くまでの体験
そのモンガー湖まではシティーからバスで約10分です。
バスはモンガー湖の近くまでは行きますが、モンガー湖という名前のバス停(バスステーション)があるわけではないし、バスに乗っていて湖も見えないし、観光地でもないので、ツアーバスやツアー客もたくさんいるわけではないので、まっすぐにいけない(行く自信がない)。
そこで、大胆にもバスの運転手(日本だと市バスの運転手に相当)に聞いてみました。
私「あのー、モンガー湖に行きたいんですが」
運転手「あと2つ先のバス停から歩いて行って下さい」
私「え、すぐ近くにはないんですか?」
運転手「すぐ近くだよ」
そのバス停に着くと、目の前に湖が広がって・・・
と言う展開は全くなく、ここから自力で歩いていかないといけない。
私「あのー、どっちに行けばいいんでしょうか?」
まわりは見渡す限り住宅地。同じような家が並び、方向感覚が全く分からない。
地図を持っていた。それでわかるのか?
運転手「地図見せて。。。あー、こっちの方向だね。じゃあ」
と行って、バス停からバスを動かし出し、なんとなくルートから外れて、住宅地の近い、モンガー湖方面に向かって走り始めた。
これあバスルート?それとも寄り道してくれてる?
今となってはわからないが、多分バスルートから外れているように思えました。
まあ、道路1本分ですけど。
日本であれば田舎に行けばありうるかもしれませんが、住宅地と言えども場所はシティーから10分です。決して田舎ではない。
そんな心意気に、オーストラリア人の懐の深さに驚きと感動を感じたのでした!
・モンガー湖で目の当り
確かにモンガー湖の湖面に浮かぶブラックスワンはとても優雅で綺麗でした。
湖面だけではなく、いろんなところにもそこここに見れますが、どちらかというとブラックスワンよりも感動したことがありました。
それは、「人間」です。
いや、住人の佇まいといった方がいいですね。
行った時間は、日は高かったですが、夕方4時半は回っていたでしょうか。
湖の1周が何キロがわかりませんが、多分5キロくらいかな。
ちょうど適度な距離のランニングコース。
その中を走る、ビジネスマン世代の人達。
ということは、もう仕事が終わって、それからランニングをしているとうことになります。
モンガー湖に来る前には聞いてましたが、朝、ビーチでサーフィンをしてから、とか、遊歩道を散歩してから仕事向うと聞いたことがあります。
仕事の時間もだらだらと過ごすことなく、定時になったらとっとと帰る。
だから、日が落ちる前にランニングとか(サーフィンか)、できるんですね。
その上、運動後に再度街に出て飲みに行ったり、家で家族とくつろいだりする。
生活を大事にしていることが垣間見えますが、これぞまさしく「生活大国の実態」なんだと思います。
日本の生活に欠けていることを気が付かせてくれる。
いいですね。こんな生活に憧れる。
だから、他の人にも伝えたくなるんですよね。
記事:1999年5月、2014年10月