2014年にもメルボルンを訪れていました。
そのころにもすでにこのブログで紹介していました。
(我ながらよく続いています)
8年前よりももっと前からメルボルンはカフェの街として変わっていません。
いやもっと拡大しています。
そんな中、8年前に訪問して、今回絶対訪れることにしていたカフェがありました。
・「必ず来ます」と一方的な観光客の約束
いち旅行者としての一方的なもの。
日々多くの客を相手にしているお店側にとって覚えているわけがありません。
でも、その店主らしき人は、いきなり日本人が👕にマラソンのゼッケンを着けたまま店内に入ってきたからか、少しぎょっとした目つきをしたのを覚えています。
(ゼッケンをつけていると、その日一日はシティー近郊の公共交通は無料になるので、はずすわけにはいきませんでした(^^)/)
そのお店とは、古くからシティに残るイタリアンの名店、ペルグリーニ。
世界でも有名なお店で、私がディナータイムに行ったときには、店内の食事客用、テイクアウトの持ち帰り用のそれぞれで行列ができるほど。
コロナ前からの行列風景、あんまり変わっていないようです。
ところで肝心の約束とは。。。
2014年につたない英語力で会話した内容は、とてもシンプルそのもの。
マラソン大会に参加するために日本から来たくらいかな?
「とても美味しかった😋です!」
「また来てね」
「絶対また来ます」
こんな会話は日常茶飯事。向こうは覚えているわけないだろう。でも約束したから、絶対にいかないと。再会できなくなってしまう。
・再訪したが再会はかなわず
料理が美味しいこともあって、是非また行きたいお店の最上位。メルボルンでイタリアンでパスタが食べたくなったら是非行ってみてください!
しかし、しかし、約束を果たすべく2022年に再訪したものの、会うことはかないませんでした。
いや、最初からかなわないことはわかっていました。
なぜなら、その店主はもうこの世にはいないからです。
2018年11月9日にテロが発生、巻き込まれてあろうことかペルグリーニの店主(共同経営者)である
シストマラスピナさんが刺されて亡くなってしまったのです。当時74歳。あまりに無念でなりません。
よりによってなんで彼なんだ。会話したこともある人だったのに。
数々の国内・国外の有名人が訪れたときの写真の中に、ひと際大きな写真がシストマラスピナさん。写真での再会となった。本当に会いたかったんだよ。
今の私には残念以外の言葉が見当たりません。
ご冥福をお祈りいたします。
おじさん、今回もパスタいただいたよ。
相変わらず昔ながらの味で、美味しかったよ。日本のみんなに勧めておくからね!
パスタ、ペンネはじめ、イタリアン料理満載。
でも、これでもここはカフェなんですよね。
ランチ、ディナー問わず、コーヒーだけ飲みに来て(しかも1人だったりする)帰っていく客もいました。そういえばコーヒー飲んでなかった。
2014年にはいなかった、若い店員。
2014年当時のシストマラスピナさんとの約束した当時の約束を伝える。
お互いがジャパニーズイングリッシュ・イタリアンイングリッシュだったら、通じなかったかなあ。
そして、若い店員さんには忙しいところ会話に付き合ってくれたこと、美味しかったことのお礼をし、また来ますと告げてお店をあとにしました。
8年前の約束はこれで果たしました。
食後でもまだまだこの行列
こんな旅行もアリかと思います。
皆さんは、旅先でなにか約束したことはありませんか?
約束が果たせるうちに是非再訪してください。
時はどんどんと過ぎてゆきます。
写真 2022年10月1日